
「異彩を、放て。」をミッションに、日本全国の主に知的障害のある作家とアートライセンス契約を結び、多様な事業を展開する株式会社ヘラルボニー(本社:岩手県盛岡市/代表取締役社長:松田 崇弥、代表取締役副社長:松田文登/以下、ヘラルボニー)は、本日、7月24日に創業から5周年を迎えました。このたび、さらなる経営体制の強化のため、株式会社ユーグレナCEOの永田暁彦氏が経営顧問として参画することをお知らせいたします。
永田氏は、ヘラルボニーの掲げるビジョンへの深い共感と事業を推進する能力の両輪を備えた人物であり、このたびの経営参画を機に、ヘラルボニーはさらなる福祉領域の拡張のため「福祉実験ユニット」から「福祉実験カンパニー」へより強固な組織へと進化してまいります。
ヘラルボニーは「誠実謙虚」に血の通った経営を大切にしたいと考えます。このたび、ヘラルボニーを通じてどのような福祉の未来をつくって欲しいかという想いを、福祉の仕事に実際に長く携わっていらっしゃる永田氏のご両親とヘラルボニ創業者の松田崇弥・文登の家族から「手紙」として託していただきました。その想いをご紹介します。
イラストレーション/小池アミイゴ
■永田暁彦氏 コメント

幼いころから、福祉の世界で働く両親の背を見ていました。そして、どうして障害を持つ人は社会からこうも隠されているのだろうと思っていました。それと同時に社会の中で必要なはずの仕事に就いている両親の生活がなぜ苦しいのだろうと思っていました。
ヘラルボニー創業者である松田兄弟に出会い、ヘラルボニーがミッションに掲げる「異彩を、放て。」は、知的障害という特徴を個性として世に放つためだけのキーワードではなく、すべての人が当たり前に生きていく世界を目指すためのものだと確信しました。いろいろな人が大小様々な課題を抱えて生きている。助けが必要な障害を持つ人はどの家庭にも生まれうる。それを支えている家族や社会の人々がいる。すべての人が、当たり前に豊かな人生を送れる世界のために、私の経験を少しでも多くヘラルボニーの経営に役立ててまいります。
<永田暁彦氏プロフィール>
株式会社ユーグレナ 取締役 代表執行役員 CEO
リアルテックファンド 代表
慶應義塾大学商学部卒業後、独立系プライベート・エクイティファンドに入社。2008年に創業3年目のユーグレナ社に取締役として参画。財務戦略及びIPO体制構築を担い2012年のIPOを実現。IPO後は経営戦略、財務戦略、M&Aに加え、ヘルスケア、エネルギーなどの各事業責任者を歴任し、現在はCEOとして全事業執行の責任者を務める。また、2015年には日本最大規模のディープテック特化型ファンド「リアルテックファンド」を設立し、現在も代表としてファンド運営全般を統括している。
■ヘラルボニー両代表コメント

永田暁彦さんは、私たち双子が最初に抱いた「原風景」を見せ続けてくれる存在です。それは、ヘラルボニーを創業する5年前、重度の知的障害を伴う自閉症の兄・翔太が、幸せに繋がる世界。障害福祉が本当の意味で前進する世界です。永田暁彦さんは、私にとって親戚の兄のような存在です。血の繋がりはないかもしれません、けれども、心は深く結ばれていると感じています。「ヘラルボニーが大きくなるほどに世の中が良くなっているんだと、全員が確信できる事業にしたいよね」と、心に抱いていた原風景を指し示してくれる。5周年を期に、永田家、松田家のメッセージと共に、この発表ができていることに、大きな感謝を込めて。資本主義経済の中で、私たちは血の通った経営を、推進していきます。
今回は、福祉関連の仕事に長い間従事されている永田氏のご両親からも、このたびのヘラルボニーへの経営参画の話を受けた想いを「手紙」として託していただきました。
■永田家ご両親からの手紙



■松田家ご両親からの手紙


ヘラルボニーは、「障害」のイメージを変え、80億人の異彩がありのままに生きる社会の実現を目指して、今後とも「誠実謙虚」に経営を推進してまいります。
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