株式会社ヘラルボニー(以下、ヘラルボニー)は、株式会社PRTIMESが主催する「プレスリリースアワード2024」にてソーシャル賞を受賞いたしました。受賞したのは、能登半島地震に際して1月3日に配信した「#障害者を消さない」プロジェクトに関するプレスリリースです。総エントリー数 2,481 件のうち、79 件のプレスリリースが最終審査に進出し、11 件の受賞プレスリリースが決定しました。
■プレスリリースアワードとは
「プレスリリースアワード」は、株式会社 PR TIMES がプレスリリース発信文化の普及と発展のため、2021 年に立ち上げました。プレスリリースを発信するという習慣が、業態・規模・地域・法人個人を問わず広がり、表現方法や用途にも発展性を持たせることを目指しており、社会性・公共性・共感性・将来性等の視点から、プレスリリースの可能性拡大に貢献したものを表彰します。プレスリリース執筆担当者をはじめ、プレスリリース発表に携わる方々の活躍が伝わることで、それに刺激を受けた方々が新たなプレスリリースを生み出し、次の誰かの刺激になる、そんな循環を生み出したいと考えています。URL:https://prtimes.jp/pressreleaseawards/2024/
■障害のある人のための災害情報を届ける活動「#障害者を消さない」
<ソーシャル賞受賞 プレスリリース>
ヘラルボニー、障害のある人のための災害情報を届ける活動「#障害者を消さない」を始動
〜避難所で困難を抱える人への情報をまとめた特設サイトを公開〜 (2024年1月3日配信)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000251.000039365.html
<概要>
1月1日に発生した能登半島地震に際して、避難所などで困難を抱える障害のある人たちのためのガイドライン・災害時に役立つ情報をまとめた特設ページを公開。同時に「#障害者を消さない」というハッシュタグによって、SNSを通じて被災地にいる障害のある人たちのリアルな声を届けることを試みたプロジェクト。障害のある人の尊厳を証明する社会活動として発信を行いました。
<本プロジェクトにおける社内外への反響>
障害のある当事者のご家族などから多くの共感の声が多く寄せられ、ハッシュタグ「#障害者を消さない」への投稿数は開始から1ヶ月で760件を超えるほどの反響でした。2月には、NHK「おはよう日本」で特集として取り上げられるなど、新聞やラジオなど計41件のメディアに報じられ、障害当事者の抱える課題を世の中に提起することに繋がりました。
■審査員コメント
9名の審査員のうち、6名の審査員の皆さまよりコメントを頂戴しました。全文を紹介いたします。(順不同)
関根 和弘氏 朝日新聞GLOBE+編集長
被災地が抱える知的障害のある人の問題に対し、迅速に支援するだけでなく、プレスリリースという形で周知を徹底する一連の動きは社会課題にコミットする企業のお手本のように感じました。
佐久間 智之氏 PRDESIGN JAPAN株式会社 代表取締役
1月3日に速やかにリリースを出していることに本気度を感じます。#障害者を消さないというストレートなハッシュにインパクトを感じます。ヘラルボニーさんは鳥肌が立つ、確定申告がある。など社会に対してのPRが秀逸だと思います。
桜川 和樹氏 グローバル・ブレイン株式会社 Partner / Editor in Chief
構成が非常にうまいと感じる。「#障害者を消さない」というフレーズを目立たせる画像、「東日本大震災、避難所から障害者が消えた」などの小見出し、特設サイトの「大声を出す娘の口をガムテープでふさごうと思った」で始まる文章の引用などが非常に効いており、最後まで読ませる力がある。結果としてあまり知られていない、災害時の障害者の実情を広く知らしめることができている。
三島 映拓氏 株式会社PR TIMES 広報PR管掌取締役
1月1日の地震からわずか2日でサイトを立ち上げて開示。同社の社会的な存在意義に忠実な姿勢を感じる。地震後の障がい者の方々を思って、まずは災害情報を届け、そして当事者の声を集める活動。引用されている当事者家族のコメントに胸が苦しくなる。シンプルでタイムリーだからこそ情報が強い意味と力を持ち、ここから始められることがあると信じられるプレスリリース。
勝俣 哲生氏 日経クロストレンド編集長
ヘラルボニーだからこそできる障がい者支援の試みについて、東日本大震災時の教訓を踏まえながら的確にアナウンスしている。能登半島地震発生から2日後に発出された速報性と共に、社会への貢献が大きかった
矢嶋 聡氏 株式会社はね 代表取締役
甚大な災害に遭った障がい者に光を当てる、というヘラルボニーだからこそできる取り組みの素晴らしさはもちろんだが、「東日本大震災、避難所から障害者が消えた」「大声を出す娘の口をガムテープでふさごうと思った」といったコピーと相まって強いインパクトを与える内容になっている。能登半島地震から僅か2日でリリースを出すというスピード感も含めて評価したい。
■ヘラルボニー広報室 シニアマネージャー 小野静香 コメント
プレスリリースアワードへの選出、誠にありがとうございます。
はじめに、この度の令和6年1月1日に発生した石川県能登半島地震により、犠牲となられた方々におくやみを申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
エントリーすべきかどうか悩ましく感じる一方で、今年の元旦に起きたばかりの「能登半島地震」が少しずつ社会の記憶から薄れてきているような危機感も感じていました。改めて受賞をきっかけに、再びこのプロジェクトを知っていただくきっかけになれば幸いです。SNSでの発信からメディア露出と話題に繋がったことはもちろんですが、その後さらに、実際にいくつかの自治体から「災害時の避難計画・研修において参考にしたいのでヒアリングさせてほしい」といった問い合わせに繋がり、社会課題を発信する重要性を肌で感じたプロジェクトでした。関わってくださった皆さまにこの場を借りて御礼申し上げます。今後も、企業体でもあり運動体でもあるヘラルボニーだからこそできる発信を行ってまいりたいと思います。